同メーカーから別途『クリヤーラッカー』も販売されてます。

で、この二つは何が違うんだろう?と思って
メーカーさんに直接電話で訊きました。
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まず木材などの下地を生かしつつ、表面の保護・艶出しを目的に塗る
透明の塗料を総じて『ニス』と言うので、この二つは分類上同じニス
と言う事になります。
※メーカーさんのHPでも同じニス類で括られてます。
だから言い張るならば、生卵の白身だって鼻水だって
ニスと言えない事もない訳ですよ(すぐ落ちるけどw)
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分類上の話と冗談はさておき、商品としての『速乾ニス』と
『クリヤーラッカー』はそれぞれどう違うのですか?と聞いたら
『速乾ニスの方が黄色味が強く、やや厚みのある仕上がりになる』
『あとはほぼ商品名の違いだと思って貰って良いです』との事。
例えば『木を塗るならニス、プラスチックならラッカーで!』なんて
ハッキリ解りやすい使い方とか聞きたかったのに・・・やや拍子抜け。
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『ニスとラッカーってどう違うの?』
とよく比較される事がありますが、本来『ラッカー』
と言うのは『揮発性の高い溶媒に樹脂を溶かしたモノ』で
これは『速乾(性)』を意味しています。
なので揮発性の高い溶媒が使われているニスであれば
それは=ラッカーニスと呼ばれる事になるのです。
ニスとラッカーと言うのは比べるモノでは無いという事ですな。
他にも、水性ニス・ウレタンニス・天然成分を使ったニスなど
ニスには様々な種類があり、その一つとして『クリヤーラッカー』
と呼ばれるニスの仲間がありますよ・・・って訳です。
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じゃその『クリヤーラッカー』とは何なのよ?と
揮発性の高い溶媒に樹脂、それに色を付けるための顔料を
加えたものがラッカー塗料(スプレー式のものがラッカースプレー)
顔料が入ってない、透明のラッカー塗料が『クリヤーラッカー』で
これがニス的に使える、ニスに分類される。
この『クリヤーラッカー』と『ラッカー系のニス』が
非常に似通っているので紛らわしいのです。
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結局、ヴィンテージギターの仕様を再現(しようと)するのであれば
『主にニトロセルロース樹脂を用いたラッカー系の透明塗料』
を選択すれば、それがどんな商品名で呼ばれていても問題なく
あとはメーカーごと、商品バリエーションごとの仕上がりの違いに
気を配って使用すれば良いのではないかと思います。
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2015.02.21
カンペハ○オさんから発売されている
速乾ニス、クリヤーラッカーに限定して
再度お伺いする機会があったので追記します。
・速乾ニス:刷毛で塗りやすい。
・クリヤーラッカー:乾燥後の塗膜が固い、高光沢。
・混ぜて使うのは不可。
・乾燥後、クリヤーラッカーの上に速乾ニス
速乾ニスの上にクリヤーラッカーの重ね塗りは可。
塗膜を侵すような事はありません、との事。
(もちろん完全に乾いてからの話ですよ、
違うメーカーの物だと剥げる事があるかもですが)
それぞれ『こういった場合にはこっちを』的
用途については特に想定されてない、との事なので
完全に使い勝手や仕上がり具合で選んで良さそうです。
以上、ご参考まで。
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2016.08.17
『どっちを使えば良いか買う前に知りたいから調べてるんだ!』
当然こう思われるでしょうね・・・
だから自分もメーカーに電話までしたんですけどね。^^;
違いについてはおおよそご理解頂けたかと思います。(思いたい)
そこで以下、私見としてお聞きください。(もちろん責任取れません)
・速乾ニスの方が刷毛で塗りやすいとのことなので
例えば紙粘土で作った置物に塗ったり、手軽な工作時に
こちらを選ぶと良いんじゃないかなと思います。
(シンナーで溶いたりしない元のままで)
・クリヤーラッカーも刷毛で塗れない事は無いのです。
工作用に小分けして一応そのまま使えるようにはなってます。
しかしきちんと計量・希釈してガンを使って塗るのが
より良い使い方なんじゃないかなと・・・塗膜が固いので乾燥後に
水研ぎ・コンパウンドで仕上げなど、クオリティを重視する場合には
こっちが適してるのかも知れないですね。
自分からはこれくらいですかね・・・^^;
(違ってたらご指摘ください)
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※このページだけアクセスすごい多いです。ギターだけに使うものじゃないので
当たり前っちゃ当たり前なのですが、それにしても解りづらいですよね。
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2022.11.07
ラッカーとニスはどう違う?それぞれの特徴を解説するよ!
私の拙い解説より遥かに詳しく説明してあるサイトを見かけましたので
こちらも参照されると良いかと存じます(笑)
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